乾きものの賞味期限

Posted on 4月 9, 2012 in うちごはん, 買い物, 香港 HK | 2 comments

香港には乾物屋さんがたくさんあるけど、香港にいるときはほとんどなにも買ったことはありませんでした。でも、エドモントンに来てからなぜか食材や料理にちょっと興味を持ち始めたので、味や栄養が凝縮された乾きものをちょっと買うようになりました。香港では、高温多湿だし、路上の店は排気ガスもたくさん浴びていると思うんですが、店頭に出してあるんですよね。よく湿気ないなーと思いますが、すごく湿気る前にどんどん売れて行くから大丈夫なんですかね?そんな疑問も持ちつつ、乾燥低温のエドモントンだったら、絶対常温保存でも大丈夫だという自信がなぜかあり、割と高くて一大決心で買った貝柱を常温で棚に入れておいたのでした。体調的に毎日でもおかゆが食べたくて、その味付けに買ったんですけどね。そうして旅行から帰ってきて、購入から5週間ぐらいのある日、またおかゆ作ろうと袋を出してみると、なんと!カビ!!!
これはショックが大きい!!!
こんなことだったら、もっと心置きなく使っておくんだった!!!
って違う。
なぜに乾きものが、乾燥したエドモントンでたった5週間でカビが生える!?
香港で買ったこともなかったので、経験的にはなにも言えないんですが、当たり前と思っていたことが覆されてしまいました。
mixiやFacebookで聞くと、割と買ったあとは冷蔵庫に入れている人が多くて、ダブル・パーンチ!!

乾きものと言っても、ホントにカチンコチンに乾いているものと、少し柔らかくてまだちょっと水分あるなというものもありますね。後者の方だったんですよ。それでもそんな簡単に腐るとは思わず。

で、すごく悔しいので、お店に行って、カビの商品を見せる前に、聞きましたよ。
「貝柱って開封後どのくらい持つんですか?冷蔵庫に入れるんですか?パッケージには賞味期限も書いてないし、要冷蔵とも書いてないんですが」
すると私に広東語で(英語のようだったのですが私には理解できず)何か言い、自分の頭を指差しています。私は彼の頭がどうかしたのかと、頭をよく見てしまいました。何度も繰り返して言ってもらうと、「冷蔵庫に!」って言っていることがわかりました。
「ああ、冷蔵庫に入れるんですね。でもそういうことはパッケージに書いてないですよね」
「口で言ったでしょ?」
冷蔵庫に入れてね、なんてそんなことは聞いてない。そして、口で言ったとしても、それで十分なのかどうかどうか。
自分の頭を指差していたのは、考えればわかるでしょ的な、侮辱のサイン?
商品のこともわからないのに買うな、という態度として受け取れました。
いや、ここはカナダ。いろんな民族の人がいるし、きちんとした説明がパッケージにないと、規則に反するのでは!

実際にカビの生えた商品を見せました。残念ながらレシートは保存してませんでしたが、パッケージを見れば、支店が書かれてあり、カルガリーかここでしか売っていないので、ここで買ったことはかなり明確です。
弁償とか取り替えとか、なにか優遇してくれれば、私たちも満足して帰るんだけど、こっちがあからさまに怒った態度ではないのにも関わらず、突き返した感じの態度に腹が立ち、T&Tの事務局へ行ってみました(この乾物屋はT&Tの中にあります)。

そうしたら、あの店の経営にはノータッチだから何もできない、と。
でも乾きものなのに、常温でそんなにすぐにカビが生えるのはおかしい、ということは同意してくれました。
でも、なにもできない、とのこと。。。

T&Tで買い物してレジにいるときに、事務局の人2人が乾物屋のおやじと何やら話している様子が見えました。
夫はすかさず行って、会話に参加。おやじは、なんだかんだ言いながらも、レシートがあるんなら。。。と言いました。
でも、ないんだよ、それが。あー、キープしておけばよかった。

いくら経営にノータッチでも、政府の調査員が来たら、T&Tの方も心穏やかではないし、こうやってクレームが来れば、店全体の評価を下げてしまうでしょう。なんらかの形で私たちの怒りを沈めて帰した方が良いのだけど、その努力は特に見られませんでした。

ということで!家に帰って、政府のサイトを見て、いろいろ調べましたよ。
でも規定があまり詳しく載っていなくてよくわかりませんでした。
なので夫が電話してくれました。でも、たらい回しにされて、結局、留守電にメッセを残し、その後すれ違いで、1週間ぐらい経ってからやっと人と話すことができました。

クレームを入れました。状況を説明しました。メールでパッケージの写真送ったりして話を進めました。
乾きものはそう簡単に腐らないとされているから、賞味期限の明記は不要とのこと。なんとまあ!
それでも腐ったんですけど〜〜!
規定にもいろいろと例外があったりして、一言でこうだとは言えない様子。
パッケージには商品名は必須。そのパッケージには商品名なし。
店名とアドレス、そして裏にはその店の目玉商品名が羅列されていましたが。
で、とりあえず、その店に調査に行くと言ってくれました。ヤッタ!見てなさい、おやじ!

そして数ヶ月経ちました。

夫と一緒に行くと、おやじにあのときのクレーマーだと気づかれる可能性が高いので、私一人で。髪も切ったし、ばれないでしょう。でも小心者の私は目は合わせられませんでした。そうしたら普通に広東語で話しかけてきましたよ。
これお得だよと言っているぽかったので、ふむふむと聞き流し。
見ると「要冷蔵」と英語で書いてあるではありませんか!やっぱり腐る可能性のある柔らかい乾きものは記載なしはだめだったんだ!そしてさらにはシールが張ってあり、そこには英語と広東語で商品名やグラム数が記載されていました。パッケージが違ったり、シールがないものなど、一貫性に欠けていましたが、進歩です。
調査員に一喝入れられたっぽいです!
これでやっと消費者はこの商品は要冷蔵なんだとわかるわけです!

わかりましたか、おやじさん!

今回かなり勉強になりました。

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2 Comments

  1. お疲れ様でした!!
    こういうこと、香港に引っ越してから私もよくある。
    夫さんの協力がとても羨ましい。優しいね。

    • ありがとう〜!恭子ちゃんもそういうことある〜?ドンマイドンマイ!夫も一緒に怒ってくれたので、たくさん協力してくれました。時には私より熱くなって、私がなだめる役になったりも、、、

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